猫のフィラリア症予防Filariasis Prevention
フィラリアの寄生虫は、犬だけでなく猫にも感染します。
蚊がフィラリアに感染した犬から血を吸うことで、幼虫(ミクロフィラリア)が蚊の体内に入り、その蚊が猫を吸血することで感染に繋がります。
特に蚊が多い日本では、猫は室内飼育・室外飼育を問わず常に危険にさらされています。
猫のフィラリアは「呼吸器に症状を及ぼす」危険があります。
犬のフィラリアは、フィラリアの成虫が心臓や肺動脈に寄生し、主な症状を引き起こします。
しかし、猫の場合は成虫より“幼虫”が猫の呼吸器に悪影響をもたらすことが、近年の調査で分かってきました。
主な症状について
猫はフィラリアを発症すると呼吸困難や咳などの呼吸器疾患だけでなく、嘔吐や食欲不振、体重減少などの症状もみられるようになります。
これらが悪化することで、まれに「突然死」を招くこともありますので注意しておかなければなりません。
HARD犬糸状虫症随伴呼吸器疾患
猫のフィラリアによる咳や喘息などの呼吸器関連の症候群をHARD(ハード:Heartworm Associated Respiratory Disease)と呼び、予防の必要性が啓発されています。
フィラリア症の危険から猫を守るには
安全な方法として、毎月1回予防薬を投与していただくことをおすすめします。
予防薬の投与により、フィラリアの幼虫が猫の血管内に侵入することを防ぎます。
背中にたらすスポットタイプの予防薬がありますので、当院までお気軽にご相談ください。
ノミも同時に予防できる薬です。